VRChatが気持ち悪いと言われる理由|7つの原因を解説

VRChat 気持悪い コミュニティ・文化

VRChatに興味はあるものの、気持ち悪いという評判を目にして、ためらってはいませんか。インターネットで検索すると「VRChat 気持ち悪い」というキーワードが出てくるため、不安に感じる方も少なくないでしょう。

一部で語られる、お砂糖と呼ばれる独特の文化や、悪質な初心者狩りの存在、不気味にさえ見えるキモイアバター、さらには陰キャの集まりだという固定観念や、ルールが機能していない無法地帯のようなワールドがあるという話も耳にするかもしれません。また、コンテンツそのものではなく、純粋にVR酔いが原因で不快感を覚える場合もあります。

この記事では、そうした漠然とした不安や疑問を解消するため、なぜVRChatが気持ち悪いと感じられることがあるのか、その具体的な原因を多角的な視点から深掘りし、客観的な情報に基づいて解説していきます。

タイトル
  • VRChatが「気持ち悪い」と言われる具体的な原因
  • VR空間で起こりうる迷惑行為とその実態
  • 「お砂糖」や「バ美肉」といった独特の文化背景
  • VRChatを安心して楽しむための注意点や自衛策
うたの
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この記事を書いた人

VRにハマって6年、VRChatは5000時間以上過ごした私の大切な世界です。VR空間でのお昼寝(VR睡眠)や、美しい風景を撮るのが日々の癒やし。好きが高じてワールド制作にも挑戦中です! X(旧Twitter)ではおすすめのワールドを紹介しています。

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なぜVRChatは気持ち悪いと感じる?外的要因を解説

VRChatに対して抱く「気持ち悪さ」は、その独特の文化やコミュニティだけでなく、プラットフォームに触れる際に直接的に体験する、視覚的・身体的な要因から生じることがあります。ここでは、多くの人が最初に直面する可能性のある、外面的な要因について解説します。

  • 不快感の正体はVR酔いかもしれない
  • HMDを装着した姿の異様さ
  • キモイアバターへの視覚的な嫌悪感
  • 初心者狩りという悪質な迷惑行為
  • まるで無法地帯なワールドも存在する

不快感の正体はVR酔いかもしれない

VRChatが気持ち悪いと感じる原因の一つに、身体的な不快感をもたらす「VR酔い」が考えられます。

これは、VR空間内での自分の動きと、現実世界で体が感じている平衡感覚との間にズレが生じることで発生する現象です。乗り物酔いに似た症状で、吐き気、めまい、頭痛、冷や汗などを引き起こします。

VRChatでは、自分のアバターをスティック操作で自由に動かせますが、現実の体は静止したままです。この視覚情報と身体感覚の不一致が、脳の混乱を招き、VR酔いを誘発しやすくなります。特に、激しい動きや頻繁な視点移動は、酔いのリスクを高める要因となります。

もしVRChatをプレイ中に気分が悪くなった場合は、無理をせず、すぐにヘッドセットを外して休憩することが大切です。

対策としては、移動方法を歩行ではなくワープ(テレポート)方式に設定したり、視界を狭めて周辺の動きを抑制する機能を使ったりすることが有効です。

また、最初は滞在時間を短くし、少しずつVR環境に体を慣らしていくことも、酔いを軽減する鍵となります。

うたの
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私もVRを始めたころはVR酔いに悩まされました

HMDを装着した姿の異様さ

VRChatを楽しむために必要なVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)ですが、このHMDを装着している姿そのものが、事情を知らない第三者から見ると異様に見え、気味の悪さを感じさせる一因となっています。

客観的に見れば、顔の半分を覆う大きなゴーグル状の機器を頭に固定し、手には見慣れないコントローラーを持っている姿は、日常的な光景ではありません。さらに、VR空間内のアバターとして、そこにいない誰かと会話し、身振り手振りを交えている様子は、傍から見ると虚空に向かって奇妙な動きをしているように映ります。

本人は友人と挨拶を交わしているつもりでも、現実世界では一人で頷いたり、手を振ったり、時にはくねくねと動いたりしているのです。

この現実世界での見た目と、本人が体験している世界とのギャップが、一種の不気味さを生み出します。過去には、特定の宗教団体が使用していた「ヘッドギア」のイメージと結びつけて、否定的な印象を抱く人もいるかもしれません。

将来的には技術革新によってデバイスが小型化・洗練化される可能性はありますが、現状ではこの見た目の異様さが、VR文化への参入障壁や誤解の一因となっている側面は否定できません。

うたの
うたの

VRゴーグルをかぶってる姿は家族には見られたくないランキング上位です(笑)

キモイアバターへの視覚的な嫌悪感

VRChatの大きな魅力は、ユーザーが自由にアバターを選び、なりたい姿になれる点にあります。しかし、その自由度の高さゆえに、一部のアバターが視覚的な嫌悪感や不快感を引き起こし「気持ち悪い」という印象につながることがあります。

アバターの中には、人間離れしたデザインや、ホラー要素の強いグロテスクなもの、あるいは過度に性的な表現を含むものも存在します。

また、アニメやゲームのキャラクターを無断で使用している、いわゆる版権アバターも散見され、著作権上の問題だけでなく、元のキャラクターのイメージを損なうような使われ方をしている場合もあります。

こうしたアバターに慣れていない人にとっては、その見た目や動きが不気味に感じられたり、単純に「キモい」と感じてしまったりするのは自然な反応と言えます。特に、パブリックなワールドでは予期せずそうしたアバターに遭遇する可能性があるため、注意が必要です。

VRChatには、特定のアバターからのエフェクトや音声を遮断する「セーフティ機能(シールドレベル)」が備わっています。不快なアバターに遭遇した際は、この機能を活用して自分の表示設定を調整することで、快適な環境を保つことが可能です。

うたの
うたの

不快なアバターに遭ってしまった場合は遠慮せず即ブロックです。

初心者狩りという悪質な迷惑行為

VRChatの「気持ち悪い」という評判には、一部の悪質なユーザーによる「初心者狩り」の存在が大きく影響しています。これは、VRChatを始めたばかりで知識の乏しい初心者をターゲットにした、極めて悪質なハラスメント行為です。

初心者狩りを行うユーザーは、一見すると親切な案内役を装って近づいてきます。そして、初心者が無知であることに付け込み、本人の意思を無視して強引にフレンド登録を迫ったり「お砂糖」と呼ばれる恋愛関係を強要したりします。

中には「メス堕ち」と称して、男性ユーザーに対して半強制的に女性的な振る舞いをさせようとするなど、人格を否定しかねない行為に及ぶケースもあります。

主な手口と対処法

このような迷惑行為に遭遇した場合、冷静な対応が求められます。以下に代表的な手口と、自分の身を守るための対処法を表にまとめました。

迷惑行為の例 具体的な対処法
執拗なつきまとい、プライベートな質問 無視を徹底し、その場から離れる。別のインスタンス(部屋)に移動する。
フレンドや関係の強要 はっきりと断る。それでも続く場合はブロック機能を利用して関わりを断つ。
不快な言動、アバターでの嫌がらせ 相手をミュート(音声非表示)にする。アバターを非表示にする。
複数人での取り囲み、逃げられない状況 メニューからすぐに別のワールドに移動する。最終手段としてVRChatを終了する。

もし初心者狩りの現場に居合わせた場合は、可能であれば被害を受けている初心者をその場から誘導したり、迷惑行為を行っているユーザーに対してキック投票(インスタンスからの追放投票)を行ったりすることも、コミュニティの健全化につながります。

自分の安全を最優先しつつ、勇気を持って行動することが望まれます。

 

うたの
うたの

VRChatに限らず、どんな初めての体験も「何をするか」以上に「誰と出会うか」が大事なのかもしれませんね。

まるで無法地帯なワールドも存在する

VRChatには多種多様なワールドが存在しますが、中には管理者によるルール設定が非常に緩く、ユーザーの自由な表現に任されている場所があります。こうしたワールドは、時に「無法地帯」と形容されるほどカオスな環境になることがあります。

例えば、一部のワールドでは、他のユーザーの視界を強制的に覆う「視界ジャック」や、著作権を無視したアバター、R18要素を含む過激な表現などが半ば黙認されています。

このような環境は、アウトローな雰囲気を好み、何でもありの自由なコミュニケーションを楽しみたいユーザーにとっては居心地の良い場所かもしれません。

しかし、VRChatに慣れていない人や、落ち着いた交流を求めている人にとっては、こうしたワールドの雰囲気は衝撃的であり、不快感や恐怖を感じる原因となります。

突然、大音量の音楽が流れたり、目に悪いエフェクトを見せられたりすることもあり、これが「VRChatは治安が悪く気持ち悪い場所だ」という印象を強めてしまうのです。

すべてのワールドがこのような状態というわけでは決してありません。むしろ、多くのワールドは制作者によって明確なルールが定められ、平和な交流の場として機能しています。

うたの
うたの

もし苦手だと感じるワールドに入ってしまった場合は、無理に滞在せず、すぐに別のワールドへ移動することをおすすめします。

VRChatの文化が気持ち悪いと言われる理由

VRChatが「気持ち悪い」と評される原因は、視覚的・身体的なものだけに留まりません。VRChat内で育まれた独特の文化や、そこで形成される人間関係のあり方が、外部の人々にとって理解しがたく、違和感や嫌悪感の原因となることがあります。ここでは、そうした内面的な文化に焦点を当てて解説します。

  • 男性が女性アバターを使うことへの違和感
  • 陰キャの集まりというイメージ
  • お砂糖と呼ばれる独特な恋愛文化
  • 過剰なkawaiiムーブへの嫌悪感
  • 内輪ノリが激しいコミュニティ

男性が女性アバターを使うことへの違和感

VRChatを訪れた人が最初に抱くかもしれない違和感の一つが、かわいらしい女性や少女のアバターから男性の声が聞こえてくる、という現象です。これは「バ美肉(バーチャル美少女受肉)」と呼ばれる文化の一環であり、VRChat内ではごく一般的な光景となっています。

ユーザーが女性アバターを選ぶ理由は様々です。現実の性別や身体的な制約から解放され、理想の「なりたい自分」になるためという人もいれば、単純にデザインが好みだから、あるいはコミュニケーションを円滑にするため、という人もいます。

VRChatは、アバターを通して新たな自己を表現できる場所であり、現実の性別とアバターの性別が一致している必要はない、という価値観が広く共有されているのです。

しかし、この文化に馴染みのない人からすれば、男性が女性の姿で他のユーザーと親密に交流している様子は、性的な違和感や嫌悪感を覚えやすく「気持ち悪い」と感じる原因になります。

これは、現実世界の常識や価値観とのギャップから生じる、ごく自然な反応と言えるかもしれません。重要なのは、VRChat内ではそれが一つの文化として成立しているという事実を理解することです。

うたの
うたの

歌舞伎や大衆芸能の世界でも女形・女方という文化がありますが、バ美肉は現代のテクノロジーが可能にした「新しい女形」とも言えますね。

陰キャの集まりというイメージ

VRChatに対して「現実世界でうまくコミュニケーションが取れない、いわゆる『陰キャ』たちの集まりだ」というステレオタイプなイメージを持つ人もいます。部屋にこもってゴーグルをかぶり、仮想空間で交流するという行為自体が、不健全で内向的だと見なされることもあるでしょう。

確かに、現実での対人関係に苦手意識を持つ人が、アバターという仮面を介することで自己を解放し、VRChatをコミュニケーションの場として楽しんでいる側面はあります。VRChatは、そうした人々にとって貴重な居場所やコミュニティとなり得るプラットフォームです。

一方で、VRChatのユーザー層は非常に多様です。実際にプレイしてみると、イベントを企画・運営したり、積極的に他者と交流したりする、いわゆる「陽キャ」でコミュニケーション能力の高いユーザーも数多く存在します。特定の趣味やコミュニティにおいては、むしろ社交性が求められる場面も少なくありません。

したがって「陰キャの集まり」というイメージは、VRChatの一側面を捉えたものに過ぎず、全てのユーザーに当てはまるわけではないのです。

うたの
うたの

現実世界と同様に、仮想空間にも様々な性格や背景を持つ人々が集まっている、と理解するのがより実態に近いと言えるでしょう。

お砂糖と呼ばれる独特な恋愛文化

VRChatの人間関係を語る上で欠かせないのが「お砂糖」と表現される独特の文化です。これは、VRChat内における特定のユーザー同士が結ぶ、カップルや相方のような親密な関係を指す俗語です。

この関係は、VRChat内での交流に限定される場合もあれば、現実世界の素性を明かした上で関係を深めるケースもあります。ユーザー同士が支え合い、心を許せる特別な存在として、VRChatでの体験をより豊かなものにしてくれる側面があります。

しかし、この「お砂糖」文化が、外部からは「恋愛ごっこ」のように見えたり、特に同性のアバター(中身も同性の場合も多い)同士の親密なやり取りが、理解しがたいものとして「気持ち悪い」という印象を与えたりすることがあります。

また、VRChat内では時間の流れが早く感じられ、出会いと別れのサイクルが現実世界よりも短い傾向にある、と指摘するユーザーもいます。特別な関係性を「お砂糖」と名付けたがゆえに、関係が解消された際の「お塩」と呼ばれる別れが、より強い喪失感をもたらすこともあります。

こうした濃密で流動的な人間関係のあり方が、VRChatの文化に慣れていない人にとっては、重たく感じられるかもしれません。

うたの
うたの

VRChat以前のネットや文通でも内輪で甘〜いやり取りって普通にありましたし、名前が「お砂糖」になっただけで、昔からある概念と言えます。

過剰なkawaiiムーブへの嫌悪感

VRChat内では、ユーザーがアバターの魅力を最大限に引き出すため「kawaiiムーブ」と呼ばれる特有の動きをすることがあります。これは、頭をかしげたり、手を頬に当てたり、体をくねらせたりといった、アニメキャラクターを彷彿とさせるような、かわいらしさを強調した身振り手振りのことです。

特にフルトラッキングと呼ばれる、全身の動きをアバターに反映させる技術を使っているユーザーの間では、こうした動きは感情表現の豊かなコミュニケーション手法として広く受け入れられています。アバターになりきり、そのキャラクター性を表現する楽しみの一つと言えるでしょう。

しかし、これらの動きは現実世界の身体的な挙動とは大きく異なるため、VRChatの文化に馴染みがない人にとっては、不自然で過剰な動きに映ることがあります。

特に、かわいらしい少女のアバターが、実際の人間の動きとは思えないほど大げさな仕草を繰り返す様子は、違和感や嫌悪感につながり「気持ち悪い」と感じさせてしまう一因となり得ます。これは、VRChat内での常識と、現実世界での常識との間に存在するギャップの表れとも考えられます。

内輪ノリが激しいコミュニティ

VRChatでは、特定の趣味や好みを持つユーザー同士が集まり、コミュニティを形成することがよくあります。例えば、同じ制作者のアバターを使うユーザーグループや、特定のイベントの常連メンバーなどがそれに当たります。

こうしたコミュニティは、共通の話題で盛り上がれる楽しい場である一方、その結束の強さが「内輪ノリ」を生み出し、新規参入者を遠ざける原因になることがあります。

コミュニティの常連メンバーは、独自の専門用語や、メンバー間でしか通じない冗談を交わして盛り上がることがあります。その場に初めて参加した人や、コミュニティの背景を知らない人にとっては、会話の内容が理解できず、疎外感を覚えてしまうかもしれません。

また、VRChatの「Join」という、フレンドがいるワールドに直接移動できるシステムの都合上、パブリックな集会所のような場所に、特定のコミュニティメンバーが次々と集結することがあります。

その結果、意図せずそのコミュニティが空間を占拠してしまい、他のユーザーが輪に入りづらい雰囲気を作ってしまうことも指摘されています。こうした排他的とも取れる空気が「気持ち悪い」という居心地の悪さに繋がる場合があります。

うたの
うたの

リアルの世界でも仲のいい人同士で集まるのは当たり前ですから、VRChatの世界でも同じですね。

VRChatが気持ち悪いと感じたら

この記事では、VRChatが「気持ち悪い」と感じられる様々な原因について解説してきました。最後に、要点を箇条書きでまとめます。

  • VRChatが気持ち悪いと感じる原因は一つではない
  • 身体的な不快感を引き起こすVR酔いが原因の場合がある
  • VR酔いには設定変更や休憩といった対策が有効
  • HMDを装着した姿は第三者から見ると異様に見える
  • アバターの自由度が高く不快なデザインのものも存在する
  • セーフティ機能で不快なアバターは非表示にできる
  • 初心者狩りという悪質な迷惑行為が存在する
  • 迷惑行為にはブロックやインスタンス移動で対処する
  • 一部に無法地帯と呼ばれるカオスなワールドがある
  • 苦手なワールドからはすぐに離れるのが賢明
  • 男性が女性アバターを使う「バ美肉」は一般的な文化
  • 「陰キャの集まり」というイメージは実態の一部に過ぎない
  • 「お砂糖」と呼ばれるVRChat内での恋愛文化がある
  • 「kawaiiムーブ」は過剰な動きに見え嫌悪感につながることがある
  • コミュニティの「内輪ノリ」が排他的な雰囲気を作ることがある
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