VRChatでの交流をより豊かにするためには、自分自身を表現するプロフィールが非常に重要です。
しかし、書き方が分からなかったり、一体何を書くべきか迷ってしまったりする方も少なくありません。また、交流の輪を広げるためにプロフィールカードの活用を考えている方もいるでしょう。
この記事では、VRChatを始めたばかりの方から、もっとフレンドを増やしたいと考えている方まで、誰でも魅力的なプロフィールを作成できるよう、各項目の意味から具体的な書き方、さらには便利なツールまで網羅的に解説します。
- プロフィールの各項目の意味と設定内容
- 自己紹介文で書くべき内容のヒント
- プロフィールの具体的な編集方法
- 交流のきっかけになるプロフィールカードの存在
交流の第一歩!VRChatのプロフィールの書き方と意味を知ろう
- ステータス(Status)でオンライン状態を示す
- トラストランク(Trust rank)の種類と意味
- 年齢確認(Age Verified)で信頼性UP
- 代名詞・呼称(Pronouns)を設定しよう
- 自己紹介(Bio)で自分をアピール
- 自分専用のノート(Note)を活用する
- 現在地(Location)の公開範囲について
- 使用言語(Language)を設定するメリット
- リンク(Link)で外部サイトへ誘導
- バッジ(Badges)で実績をアピール
- 所属グループ(Group)を表示させよう
- ワールドのお気に入りリストを公開する
ステータス(Status)でオンライン状態を示す
ステータスは、現在のあなたのオンライン状況をフレンドに伝えるための重要な機能です。状況に応じて適切に設定することで、円滑なコミュニケーションの助けとなります。ステータスは大きく分けて5種類あり、それぞれ招待への応答などが異なります。
ステータス名 |
挙動 |
説明 |
---|---|---|
だれでもおいで |
招待リクエストを自動承認 |
フレンドからのJoinリクエストを自動で許可し、自分のいるインスタンスに招待します。ただし、インスタンスの参加制限によっては無効になる場合があります。 |
オンライン |
通常状態 |
デフォルトの状態で、フレンドに対して現在いるワールドの場所が公開されます。 |
きいてみてね |
居場所を非公開 |
自分のいる場所がフレンドから見えなくなります。Joinしてほしい場合は、相手からの招待リクエストを個別に承認する必要があります。 |
取り込み中 |
招待などをすべてブロック |
居場所が非公開になるだけでなく、招待や通知も一切受け取らない状態になります。イベントに集中したい時や一人で過ごしたい時に便利です。 |
オフライン |
ログインしていない状態 |
VRChatにログインしていない状態を示します。 |
これらに加えて、32文字以内で自由にコメントを編集できる「カスタムステータス」も設定可能です。

カスタムステータスは「イベント参加中」や「作業中」など、より具体的な状況を伝えるのに役立ちます。
トラストランク(Trust rank)の種類と意味
トラストランクは、VRChatでの活動時間やフレンド数などに応じて変動する、一種の信頼度レベルです。このランクが上がることで、アバターのアップロードなど、利用できる機能が解放されていきます。
トラストランクはアカウント開設時の「Visitor」から始まり、最終的には「Trusted User」を目指すことになります。
ランク名 |
主な特徴 |
---|---|
Visitor |
アカウント開設直後の初期ランク。アバターのアップロードはできません。 |
New User |
VRChatを少しプレイすると到達。SDK経由でのアバターやワールドのアップロードが可能になります。 |
User |
VRChatに慣れてきたユーザー。コミュニティラボへのワールド公開などが可能になります。 |
Known User |
さらにプレイを重ねたユーザー。「User」ランクに偽装する機能が使えるようになります。 |
Trusted User |
現時点での最高ランク。同様に「User」ランクへの偽装が可能です。 |
Nuisance |
多数の通報を受けると指定されるランク。アバターや音声が他ユーザーからブロックされやすくなります。 |
トラストランクはVRChatでの活動を続けることで自然に上昇しますが、有料サブスクリプションの「VRC+」に加入することでも、ランクを早く上げることが可能です。

トラストランクについては以下の記事で詳しく解説しています。

年齢確認(Age Verified)で信頼性UP
年齢確認は、身分証明書を用いて18歳以上であることをVRChatに登録する機能です。この確認を完了させることで、ユーザーとしての信頼性を高められます。
この機能はVRChat+加入者向けに提供されており、確認が完了するとトラストランクの盾マークにチェックマークが付与されます。確認済みのユーザーは、一部の「年齢確認済みインスタンス」への参加が許可されるようになります。
年齢確認を行っても、実際の年齢が他のユーザーに公開されることはありません。また、プロフィール上では年齢確認済みであることを「非表示(Hidden)」に設定することも可能です。

年齢確認(Age Verified)については以下の記事で詳しく解説しています。

代名詞・呼称(Pronouns)を設定しよう
代名詞・呼称(Pronouns)は、他者から自分をどのように呼んでほしいかを示すための項目です。特に英語圏のユーザーとの交流においては、相手への配慮を示す文化として根付いています。
設定できる主な代名詞には、以下のようなものがあります。
-
he/him: 主に男性を指す場合に使用
-
she/her: 主に女性を指す場合に使用
-
they/them: 性別を特定しない中立的な呼称として使用
この他に「Other」を選択すれば、自由に呼称を記述することも可能です。ただし、日本語で設定する場合、プロフィールに表示されるのは最初の6文字までという制限がある点に注意が必要です。
自己紹介(Bio)で自分をアピール
自己紹介(Bio)は、最大512文字まで自由に記述できる、プロフィールの中心となる項目です。ここに何を書くかによって、あなたの第一印象が大きく変わります。
趣味や好きなこと、VRChatで普段何をしているかなどを書いておくと、共通の話題が見つかりやすくなり、他のユーザーが話しかけるきっかけになります。例えば「好きな音楽」「よく行くワールド」「週末はイベントによく参加します」といった情報は、交流の糸口として非常に有効です。
何を書くか迷った場合は、まず簡単な挨拶と自分の興味があることをいくつか挙げるだけでも十分です。VRChatの利用規約やガイドラインに反しない範囲で、あなたらしさを表現してみましょう。
自分専用のノート(Note)を活用する
ノートは、他のユーザーに対して自分だけが見られるメモを残せる機能です。フレンドのプロフィールから「ノートを追加」の項目でメモを残すことができます。
例えば「〇〇のイベントで初めて会った人」「△△のアバターが好きな人」といったように、出会った場所や会話の内容を記録しておくと、次に会った時にスムーズなコミュニケーションが取りやすくなります。
このノートは他のユーザーからは一切見えないため、個人的な情報を安心して記録できます。

フレンドが増えてくると誰が誰だか分からなくなりがちなので、積極的に活用することをおすすめします。
現在地(Location)の公開範囲について
現在地(Location)には、今あなたがいるワールド名が表示されます。フレンドがあなたのいる場所に直接Joinする際の目印となりますが、ステータス設定によって公開範囲をコントロールすることが可能です。
ステータスが「きいてみてね(Ask me)」や「取り込み中(Do not disturb)」の場合、またはプライベートインスタンスにいる場合は、フレンドであってもあなたの現在地は表示されません。
Webサイトやモバイルアプリでログインしている際もその旨が表示され、オフラインの場合は最後にログアウトしてからの経過時間が示されます。フレンドではないユーザーに対して、あなたの現在地が表示されることはありません。
使用言語(Language)を設定するメリット
使用できる言語を設定しておくことで、国籍を問わずスムーズなコミュニケーションが可能になります。特に、日本人であることを示したい場合は「日本語(Japanese)」を設定しておくことが有効です。
VRChatは国際的なプラットフォームであるため、何も設定していないと海外ユーザーから話しかけられることも少なくありません。言語設定は、そうしたミスコミュニケーションを防ぐ役割も果たします。
日本語や英語だけでなく、世界各国の言語や手話、さらには人工言語まで、複数の言語を設定することが可能です。
リンク(Link)で外部サイトへ誘導
プロフィールには、外部サイトへのリンクを設定する欄があります。ここにX(旧Twitter)やYouTube、BOOTHなどのURLを記載しておくと、VRChat外でのあなたの活動を簡単にアピールできます。
対応しているサイトのリンクを設定すると、自動的にそのサイトのアイコンが表示され、一目で何のリンクか分かるようになります。未対応のサイトの場合は、鎖のマークが表示されます。
クリエイター活動をしている方や、SNSでVRChatの日常を発信している方にとっては、自分の活動を知ってもらうための非常に有効な手段となります。

私はXとブログへのリンクを設定しています。
バッジ(Badges)で実績をアピール
バッジは、VRChat内でのあなたの実績やコミュニティへの貢献度を示すものです。プロフィールに表示するバッジは、自分で表示・非表示を切り替えることができます。
バッジには様々な種類が存在します。
-
VRC+関連バッジ: VRC+への加入期間やギフトを贈った数に応じて付与
-
貢献者バッジ: ローカライズや公式Wikiへの貢献などで付与
-
イベント関連バッジ: 公式イベントでの受賞などで付与
-
記念バッジ: VRChatへのログイン年数に応じて付与
これらのバッジは、あなたがどれだけVRChatを楽しんできたかの証となります。
所属グループ(Group)を表示させよう
グループは、趣味の集まりやイベント運営チームなど、あなたが所属しているコミュニティを示す機能です。プロフィールに表示することで、共通の興味を持つ人と繋がりやすくなります。
自分がどのようなコミュニティに興味があるのかをアピールする良い機会にもなります。グループごとに公開・非公開を設定することもできるため、表示したいグループだけを選択することが可能です。
ワールドのお気に入りリストを公開する
自分がお気に入り(Favorite)に登録したワールドのリストを、他のユーザーに公開することができます。あなたの好きなワールドを共有することで、新たな交流が生まれるかもしれません。
公開範囲は以下の3つから選択できます。
-
パブリック: 全てのユーザーに公開
-
フレンド: フレンドのみに公開
-
プライベート: 自分のみ閲覧可能(デフォルト設定)
デフォルトではプライベートになっているため、公開したい場合はお気に入りリストの設定画面から変更が必要です。
差がつくVRChatのプロフィールの書き方とコツ
- プロフィールに一体何を書くべきか
- プロフィールの編集はどこで行う?
- プロフィールカードも活用してみよう
- VRChatプロフィールの書き方まとめ
プロフィールに一体何を書くべきか
前述の通り、プロフィールに何を書くかに決まった正解はありませんが、交流のきっかけになる情報を盛り込むことが鍵となります。迷った場合は、以下の項目を参考にしてみてください。
名前と読み方
少し凝った名前を使っている場合は、読み方を併記しておくと親切です。相手が名前を呼びやすくなります。
VRChatでの過ごし方
「ワールド巡りが好き」「イベントによく参加します」「フレンドと集まって話すのが好き」など、普段の過ごし方を書くことで、プレイスタイルの近い人と繋がりやすくなります。
趣味や好きなこと
アニメ、ゲーム、音楽など、自分の好きなことを具体的に書くと、共通の趣味を持つ人が見つかりやすくなります。話のタネとして最も効果的な項目の一つです。
インバイトやリクエストインバイトへの対応
招待への対応方針をあらかじめ示しておくと、相手は安心してあなたを誘うことができます。「いつでも歓迎です!」「イベント中は対応できません」など、自分のスタンスを明記しておくと良いでしょう。
してほしくないこと
コミュニケーションにおいて、あらかじめ配慮してほしいことがある場合は、ここに記載しておくことでトラブルを未然に防げます。

「急に撫でられるのは苦手です」といったように、丁寧な表現で伝えると角が立ちにくいです。
プロフィールの編集はどこで行う?
プロフィールの編集は、VRChatのゲーム内と公式サイトの両方から行えます。ただ、長文を入力したり、リンクを設定したりする場合は、PCやスマートフォンのブラウザから公式サイトにアクセスして編集する方法が便利です。
公式サイトでの編集手順
-
VRChatの公式サイトにログインします。
-
画面上部に表示される自分のユーザー名の隣にある「ペン」のマークをクリックします。
-
プロフィール編集画面が表示されるので、各項目を入力・編集します。

自己紹介(Bio)やリンクなど、テキスト入力が多い項目は公式サイトからの編集が圧倒的に効率的です。
VRChat内での編集
VRChat内でも、メニューから自分のプロフィールページを開き「プロフィールを編集」を選択することで簡単な編集が可能です。

ステータスコメントの変更など、手早く修正したい場合に利用すると良いでしょう。
プロフィールカードも活用してみよう
プロフィールカードは、自己紹介情報を一枚の画像にまとめたものです。X(旧Twitter)などのSNSで「#VRChat始めました」「#VRChat自己紹介カード」といったハッシュタグと共に投稿することで、VRChat外で新たなフレンドを見つけるきっかけになります。
BOOTHには、入力するだけで簡単におしゃれなプロフィールカードを作成できる「VRChat自己紹介カードメーカー」のようなツールがあります。これらのツールを使えば、デザインが苦手な方でも手軽に作成可能です。

カードには、VRChat内での活動時間帯、よく行くイベント、好きなことなどを記載すると、自分とプレイスタイルの合う人が見つかりやすくなります。ただし、一度画像として投稿すると修正が難しいため、内容はよく考えてから作成しましょう。
VRChatのプロフィールの書き方まとめ
この記事で解説した、VRChatプロフィールの書き方に関する要点を以下にまとめます。
- プロフィールはVRChatでの第一印象を決める重要な要素
- ステータス設定で現在の状況をフレンドに伝えられる
- トラストランクは活動実績に応じて上昇し機能が解放される
- 年齢確認は信頼性を高めるが年齢が公開されることはない
- 自己紹介(Bio)には趣味や活動内容を書いて交流のきっかけにする
- ノート機能は非公開のメモとしてフレンド管理に役立つ
- 現在地の公開範囲はステータスによって制御できる
- 言語設定は円滑なコミュニケーションの助けとなる
- リンク機能でSNSや外部サイトでの活動をアピールできる
- バッジはVRChat内での実績を示す証
- 所属グループの表示で共通の興味を持つ人と繋がりやすくなる
- お気に入りワールドのリストを公開して好みを共有できる
- プロフィールの編集は公式サイトから行うのがおすすめ
- プロフィールカードをSNSで活用して交流の輪を広げられる
- 何を書くか迷ったら趣味やVRChatでの過ごし方を書くのが良い