VRChatの暗黙のルールとは?知らないと損する注意点11選

コミュニティ・文化

VRChatをこれから始める方や、始めたばかりの初心者の間で「何か特別なルールはあるの?」という疑問をよく耳にします。

フレンドと楽しく交流したいのに、知らないうちに相手を不快にさせてしまったらどうしようと不安になりますよね。実はVRChatには、知っておくとより快適に過ごせるようになる、いくつかの暗黙のルールが存在します。

この記事では、多くの方が気になるVRChatの暗黙のルールについて、避けるべき迷惑行為や、知っておきたいコミュニケーションのマナーを分かりやすく解説します。これらのポイントを押さえることで、無用なトラブルを避け、VRChatの世界を心から楽しめるようになるはずです。

この記事を読めばこんなことが分かる
  • VRChatで避けるべき具体的な行動
  • 円滑な交流のためのコミュニケーションマナー
  • アバター選択や使用に関する注意点
  • トラブルから身を守るための自衛策

知っておきたいVRChatの暗黙のルール

  • 刃物や武器を人に向ける行為
  • 近すぎると不快なパーソナルスペース
  • 初対面での過度なスキンシップ
  • 鏡の前など人の視界を遮らない
  • イベントでの巨大アバターに関する配慮
  • 飲酒強要は重大な迷惑行為

刃物や武器を人に向ける行為

VRChat 暗黙のルール

結論として、たとえバーチャル空間であっても、刃物や武器を人に向ける行為は避けるべきです。

その理由は、VR体験に深く没入しているユーザーの中には「ファントムセンス(VR感度)」と呼ばれる、仮想空間での出来事を現実に起きたかのように感じてしまう感覚を持つ人がいるためです。

このような方が相手の場合、アバターが斬りつけられると、実際に痛みを感じてしまう可能性があります。

もちろん、ファントムセンスがない人にとっても、いきなり武器を向けられるのは恐怖や不快感の原因となります。アバターに付属しているギミックを試したい気持ちは分かりますが、特に初対面の相手や、関係性がまだ築けていないフレンドに対しては絶対に行わないようにしましょう。

うたの
うたの

言ってしまえば、現実世界で刃物を振り回すのと同じくらい、相手を不安にさせる行為だと考えられます。

近すぎると不快なパーソナルスペース

VRChatでは、アバター同士の距離感、いわゆるパーソナルスペースを適切に保つことが求められます。なぜなら、VRヘッドセットを装着しているユーザーの視界は、デスクトップモードのユーザーとは大きく異なるからです。

デスクトップの感覚で相手のアバターに近づきすぎると、VRユーザーの視界はあなたの顔や体でほぼ埋め尽くされてしまい、強い圧迫感や不快感を与えてしまいます。アバター同士が重なる直前の距離でも、威圧的に感じられることが多いです。

特に、VRユーザーとデスクトップユーザーが交流する際には、この感覚の違いを意識することが大切です。デスクトップユーザーは、自分が思っているよりも少し距離を取ることを心がけると、お互いに気持ちの良いコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。

初対面での過度なスキンシップ

相手との距離感を縮めたいという善意からであっても、初対面やまだ親しくない相手への過度なスキンシップは控えるのが賢明です。

VRChat内では、頭を撫でる「なでなで」や、ケモ耳・尻尾に触るといった行為がコミュニケーションの一つとして存在します。

しかし、これを快く思わない人や、どう反応していいか分からず困ってしまう人も一定数います。相手は喜んでくれるだろうという思い込みで行動すると、かえって気まずい雰囲気を作ってしまうかもしれません。

これは現実の人間関係と同様で、まずは会話を通じて相手との信頼関係を築くことが先決です。スキンシップは、お互いの関係性が深まり、相手がそうしたコミュニケーションを好むと分かってから行うのが望ましいです。

もし相手からスキンシップをされて戸惑った場合は「ちょっとびっくりするからやめてほしいな」と優しく伝える勇気も必要になります。

鏡の前など人の視界を遮らない

VRChat 暗黙のルール

多くのワールドに設置されている鏡の前や、誰かが壁に向かって何かを見ている時に、その人と壁の間でうろちょろする行為は避けるようにしましょう。

多くのVRChatユーザーは、鏡を使って自分のアバターの動きや表情を確認したり、身だしなみを整えたりしています。そのため、鏡の前に立つ人の視界を遮る行為は、単純に邪魔になってしまいます。

同様に、壁に設置されたスイッチやビデオプレイヤーなどを操作している人の前に立つことも、相手の行動を妨げることにつながります。

もし鏡の場所が分からなかったり、ワールドのギミックを操作したい場合は、近くにいる人に「鏡はどこにありますか?」「このスイッチは何ですか?」と尋ねてみるのが良いでしょう。

ほとんどの場合、他のユーザーは親切に教えてくれます。このように、周りの状況を少し観察し、配慮することが円滑な交流の鍵となります。

うたの
うたの

ミラーの前に集まるのはVRC民の習性ですね(笑)

イベントでの巨大アバターに関する配慮

多くの人が集まるイベントに参加する際は、使用するアバターのサイズに配慮することがマナーとされています。

なぜなら、横に大きく広がる翼や、長くて巨大な尻尾がついたアバターは、密集した空間では意図せず他のユーザーの視界を塞いでしまうからです。自分では気づかないうちに、自分のアバターの一部が他の人のアバターに完全に被さってしまい、不快な思いをさせている可能性があります。

もちろん、アバターの選択は個人の自由であり、大きなアバターが常に悪いというわけではありません。しかし、ライブイベントや集会など、多くの人が一箇所に集まることが予想される場面では、少しコンパクトなアバターを選ぶといった心遣いがあると、周囲の人も快適に過ごせます。

うたの
うたの

TPOに合わせたアバター選びも、VRChatを楽しむ上での一つのテクニックと言えるでしょう。

飲酒強要は重大な迷惑行為

VRChat 暗黙のルール

VRChat内でお酒を飲む「VR飲酒」は人気の交流の一つですが、相手に飲酒を強要する「VRアルハラ」は、現実世界以上に危険な行為であり、絶対にやめましょう。

これを理解する上で大切なのは、バーチャル空間では相手の様子を正確に把握できないという点です。もし相手が急性アルコール中毒などで倒れてしまっても、VR越しでは介抱することも、救急車を呼ぶこともできません。

相手の住所を知らないケースがほとんどであり、万が一の事態が起きても完全にお手上げ状態になってしまいます。

VR飲酒は、あくまで自分のペースで、自己責任で楽しむものです。一気飲みを煽ったり、無理やり飲ませようとしたりする行為は、相手の命を危険に晒す可能性がある重大な迷惑行為です。

うたの
うたの

お互いの安全を第一に考え、節度を守って楽しい時間を共有することを心がけたいですね。

VRChatの暗黙のルールと推奨マナー

  • ワールド全体に響く音声設定に注意
  • 著作権違反アバターの使用リスク
  • 他人のアバター選択を尊重する
  • 相手を思いやるコミュニケーションマナー
  • トラブルを避けるための自衛も大切
  • VRChatの暗黙のルールを理解し楽しむ

ワールド全体に響く音声設定に注意

アバターに音声を仕込む際には、その設定に注意が必要です。特に「2D音声」に設定されていると、意図せず周囲に迷惑をかけてしまうことがあります。

VRChatの音声設定には、距離に応じて聞こえ方が変わる「3D音声」と、距離に関係なくワールド内の全員に同じ音量で聞こえる「2D音声」があります。

もし、BGMや効果音などを2D音声に設定したまま再生してしまうと、静かに過ごしたい人や会話を楽しんでいる人たちに対して、一方的に大音量を流し続けることになってしまいます。

これは、現実世界で例えるなら、静かなカフェで突然ラジカセを大音量で鳴らすようなものです。アバターの改変で音関連のギミックを追加した場合は、他のユーザーがいるパブリックインスタンスで鳴らす前に、自分一人のワールドで音量や設定をテストすることをおすすめします。

著作権違反アバターの使用リスク

VRChatでは基本的に好きなアバターを使用できますが、著作権を侵害した、いわゆる「違法アバター」の使用は利用規約で固く禁じられています(参照:Terms of Service — VRChat)

違法アバターとは、主に以下のようなものを指します。

違法アバターの主な種類

  • ぶっこ抜きアバター: 家庭用ゲームや他のオンラインゲームなどから、データを不正に抽出して作られたアバターです。

  • 規約違反アバター: BOOTHなどで販売・配布されているアバター制作者が定めた利用規約に違反しているものです。例えば「パブリック化(誰でも使える状態にすること)を禁止」とされているにも関わらず、アバターワールドに設置されているケースなどが該当します。

特に海外のアバターワールドに置かれている有名なアニメやゲームのキャラクターは、そのほとんどが違法アバターである可能性が高いと考えられます。

これらのアバターを使用することは、規約違反になるだけでなく、コンテンツ制作者やアバター制作者の権利を侵害する行為です。トラブルを避けるためにも、正規の手段で入手したアバターを使用しましょう。

うたの
うたの

アバターはクリエイターの汗と涙の結晶です。創作を守るのは、私たち一人ひとりの責任です。

他人のアバター選択を尊重する

VRChatにおいて、他人が使用しているアバターについて、その外見や由来を否定的に批評することは、最も避けるべき行為の一つです。

なぜなら、ユーザーにとってアバターは単なる操作キャラクターではなく、その人が「なりたい自分」を表現するための大切なアイデンティティだからです。

例えば「VRoid Studio製のアバターは初心者が使うものだ」「ギミックが少ないアバターはつまらない」といった発言は、相手の個性や努力を軽視し、深く傷つけることになりかねません。

アバターの制作方法、価格、機能の多さでユーザーの価値が決まるわけではありません。大切なのは、その人がその姿でVRChatの世界を楽しみたいと思っている気持ちです。

違法アバターの使用は論外ですが、それ以外のアバターであれば、どんな姿であっても尊重し、その人のこだわりや素敵な点を見つけて褒めるようなコミュニケーションを心がけることが、豊かなVRChatライフに繋がります。

相手を思いやるコミュニケーションマナー

VRChatで起こるトラブルのほとんどは、人間関係に起因するものです。これを防ぐためには、現実世界と同様に、相手を思いやるコミュニケーションマナーが基本となります。

特に、否定的な言葉から会話を始めるのは避けるべきです。人は誰でも、自分の意見や存在を否定されると悲しい気持ちになったり、時には腹を立てたりします。バーチャルな世界だからこそ、言葉のナイフは相手の心により深く刺さることがあります。

例えば、相手のアバターやワールドに対して何か意見を述べたい時でも「あなたのここがダメ」という形ではなく「こうしたらもっと素敵になるかもしれないね」というように、肯定的な視点を加えることで、相手も気持ちよく意見を受け入れやすくなります。

うたの
うたの

お互いが楽しく過ごせる空間を作るために、相手の立場を慮った言葉選びを意識することが大切です。

トラブルを避けるための自衛も大切

もし、どうしても価値観が合わない人や、一緒にいてストレスを感じる相手に出会ってしまった場合、無理して関わり続ける必要はまったくありません。VRChatには、自分自身を守るための機能が備わっています。

VRChatは楽しむための場所であり、わざわざ時間を割いて嫌な体験をする必要はないのです。例えば、一方的にマウントを取ってくる人や、しつこく付きまとってくるストーカーまがいの行為をする人など、明らかに有害なユーザーからは距離を置くべきです。

このような状況で有効なのが「ブロック」や「ミュート」といった自衛機能です。相手をブロックすれば、お互いの姿が見えなくなり、声も聞こえなくなります。

誰かとトラブルになった際に、我慢し続けるのではなく、こうした機能を適切に活用して自分の心の平穏を守ることは、VRChatを長く楽しむ上で非常に重要なスキルと言えるでしょう。

うたの
うたの

嫌なことは我慢せず、迷惑ユーザーは即ブロック!

VRChatの暗黙のルールを理解し楽しむ

この記事で解説してきたVRChatの暗黙のルールについて、重要なポイントを以下にまとめます。

  • 武器や刃物を安易に人に向けない
  • VRユーザーのパーソナルスペースは広いことを意識する
  • 初対面でのスキンシップは相手の反応を見ながら慎重に
  • 鏡の前など人の視界を遮る場所に長時間いない
  • 人が多いイベントではアバターサイズに配慮する
  • VR空間でのアルコールハラスメントは絶対にしない
  • 2D音声の設定はワールド全体に影響することを理解する
  • 著作権を侵害した違法アバターは使用しない
  • 他人のアバターの外見や選択を否定しない
  • 相手の素敵な部分を見つけ肯定的な交流を心がける
  • 価値観が合わない相手とは無理に関わらない
  • 自衛のためのブロック機能は積極的に活用する
  • 基本は現実世界の常識や対人マナーと同じ
  • ルールは界隈やコミュニティによって変化する場合がある
  • 最も大切なのは相手を尊重する気持ちを持つこと
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